東京商工リサーチが12日発表した大手居酒屋チェーン調査によると、コロナ禍により都心部を中心に店舗数が年間12.5%減少したことがわかった。
上場大手13社の店舗数は昨年末で6136店となり、1年前の7009店から873店舗減少。減少率が最も高かったのは「金の蔵」を経営する三光マーケティングフーズで、108店から63店に減少、減少率は41.7%だった。次いで、期中に「牛角」を経営譲渡したJFLAホールディングスが843店から564店、33.1%減少した。13社の中で、唯一、串カツ田中が273店から276店に増えた。
昨年の第1次緊急事態宣言によって、各社は店舗数を大幅に減少させたが、東商リサーチは今年1月からの第2次宣言によって減少が加速するとみている。テイクアウト店やスイーツ店などの新規出店に活路を見出そうとする企業もみられるが、当面は厳しい経営を余儀なくされそうだ。