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2021年2月24日

7割が「サービス残業などがある」 マイナビの20年度版看護師白書

 マイナビが24日発表した「看護師白書2020年度版」によると、7割以上の看護師が「賃金の支払われないサービス残業などがある」、4割以上が人手不足などで「十分な看護が提供できない」と答えていることがわかった。新型コロナウイルス対応の最前線に立つ看護師を筆頭に、看護業務の重要性が叫ばれているにもかかわらず、労働実態はかなり過酷なようだ。

 1カ月間の残業(時間外労働)時間では「5時間未満」が26.2%で最も多かったが、「10~20時間未満」が19.7%、「5~10時間未満」が19.1%、「20~30時間未満」が11.2%あり、「残業なし」はわずか10.9%。しかも、残業代が「すべて支払われている」は28.9%に過ぎず、71.1%は賃金のないサービス残業・早出などが常態化していた。

 患者に十分な看護が提供できているかどうか聞いたところ、「できている」と「どちらかといえばできている」が55.5%に上ったが、「できていない」と「どちらかといえばできていない」も44.5%あり、提供できていない理由(複数回答)としては「看護職員数不足」が67.7%、「看護以外の業務が多い」が50.2%に上り、看護師の絶対的な不足を裏付けた。これらを背景に看護師の離職率は高く、かねてより待遇改善が大きな課題となっている。

 調査は「マイナビ看護師」登録会員を対象に19年11月~20年3月に実施、2655人から有効回答を得た。調査時期の後半から新型コロナの感染が急拡大したことから、看護師不足がさらに進んだ可能性が高い。

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