全国求人情報協会が25日発表した1月の求人広告掲載件数(週平均・職種別合計)は84万8362件で、前年同月に比べ41.9%減となった。新型コロナウイルス感染拡大に伴う社会活動の制限が響き、約4割減の状態が依然続いている。
職種別でみると、「サービス」の中で「飲食店スタッフ」が同61.6%減、「調理スタッフ」は同53.9%減、「運搬・清掃・包装」は同31.3%減、最も掲載件数が多い「販売」も同46.5%減と大きな前年割れが続いている。全職種の中で唯一、「医療・福祉サービス」が同11.0%減で減少幅が小さい。昨年末にかけて持ち直しの兆しがあったものの、1月の第2次緊急事態宣言で再びブレーキがかかった。
雇用形態別では、全体の7割を占めるアルバイト・パートが同43.9%減、このほか正社員が同41.2%減、契約社員が同48.1%減だった。
また、地域別では全国6ブロックすべてが同32.6%から44.8%の減少となっており、マイナス幅に変化はみられない。
調査は、全求協が主要15社から週ごとの広告データの提供(派遣・職業紹介を除く)を受け、再集計して週平均値を算出している。