内閣府が15日発表した2020年10~12月期の国内総生産(GDP、速報値)は、物価変動の影響を除いた実質季節調整値で前期(7~9月)比3.0%増、年率換算で12.7%増と2期連続のプラス成長となった。名目GDPも各2.5%、10.5%の増。この結果、年間では前年比4.8%減と11年ぶりのマイナス成長となった。名目も3.9%のマイナス。
コロナ禍で落ち込んだ4~6月期の反動で7~9月期は年率22.7%増と大きく伸びたが、続く10~12月期はやや減速。政府の「Go Toキャンペーン」などにもかかわらず、年間でも4~6月期の大幅マイナスをカバーできなかった。年間のマイナス幅はリーマン・ショックの影響で5.7%減となった09年に次ぐ過去2番目。