リクルートキャリアが22日発表した「新型コロナウイルス禍における働く個人の意識調査」によると、テレワーク経験者の6割が新たなストレスを感じており、ストレスの"正体"が雑談の有無にある可能性が浮かび上がった。
テレワークを始めてそれ以前になかったストレスを感じた人は59.6%に上り、そのうち67.7%が現在も感じ続けている。ストレスを解消できていない層は年代が上がるにつれて増え、20代の58.9%に対して50~60代は83.6%に達している。
ストレスを感じている人をテレワーク中に「雑談」のある人とない人に分けたところ、「雑談」のある人が63.2%だったのに対して、「雑談」のない人は77.3%に増え、両者の間には14.1ポイントの開きがあった。年代別にみると、チャット、世間話、会議予定などが「まったくない」人は50~60代が44.2%に上り、他の年代の30%台に比べてかなり高かった。
こうした結果について、同社は「雑談は行き過ぎた効用主義に陥りやすいテレワークから、過剰なストレスを解放する大切な職場コミュニケーションではないか」と分析している。テレワークは通勤時間の削減や家事との両立などのメリットがある半面、職場で顔を合わせないことから生じる孤独感というデメリットも指摘されており、「雑談」によって軽減される可能性は高そうだ。
調査は昨年9月26~28日に実施、テレワーク中の2213人(公務員、パート・アルバイトを除く)の回答を集計した。