パソナグループが13日発表した2020年11月連結中間決算(日本基準)によると、売上高は1649億600万円(前年同期比2.3%増)、営業利益は108億200万円(同2.7倍)、経常利益は108億5400万円(同3.0倍)、中間利益は42億7800万円(同10.9倍)の増収増益となった。配当は期末1本で、1株19円に据え置いた。
新型コロナウイルスの感染拡大による需要減により、主力の人材派遣が754億3900万円(同1.3%減)、人材紹介も62億8600万円(同6.9%減)と減少した一方、業務受託のBPOサービスが569億1700万円(同17.5%増)と大きく伸びたことなどから、売上高、利益とも向上。昨年は子会社株式の一部売却に伴う支払い手数料で利益が圧迫されたが、今回はそれがないため、利益は大幅に伸びた。
通期見通しも売上高3260億円(前期比0.3%増)、営業利益150億円(同41.8%増)、当期純利益47億円(同7.9倍)の増収増益を見込んでいる。新型コロナの収束は見通せないものの、BPOサービスの好調が後半も続くとみて、7月に公表した業績予想のうち、売上高を160億円、営業利益を50億円など上方修正した。