ニュース記事一覧へ

2020年12月25日

「同一同一」への対応企業は46% 労働政策研究・研修機構調査

 労働政策研究・研修機構が25日発表した「同一労働同一賃金ルールへの対応状況」調査によると、ルールの内容を「知っている」企業は64.0%に上ったが、対応に向けて何らかのルール見直しを「行った、行っている、検討中」の企業は45.8%にとどまっていることがわかった。

 パートなどの有期契約社員を雇用している企業にルールへの対応状況を聞いたところ、「すでに見直した」が14.9%、「見直しをしているところ」が11.5%、「検討中」が19.5%だったが、「対応済みで見直しの必要はない」も34.1%あった。

 見直しの具体的な内容としては「不合理な待遇格差禁止」が42.9%で最も多く、次いで「正社員との職務分離や人材活用の違いの明確化」の19.4%、「差別的取り扱いの禁止」の18.8%、「就業規則や労使協定の改定」の18.6%など(複数回答)。

 調査は10月14~11月18日、10月1日時点の状況について実施。常用雇用者10人以上の企業を対象に、9027社から有効回答を得た。うち、有期契約社員を雇用しているのは6877社。


【関連記事】
2020年、新型コロナに翻弄された派遣法
道半ばの「見直し議論」、賃金で「例外的対応」も(12月21日)

PAGETOP