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2020年12月23日

日本の1人あたり労働生産性は26位に後退 70年以降で最低、生産性本部の19年国際比較

 日本生産性本部が23日発表した「労働生産性の国際比較2020」によると、19年の日本の時間あたり労働生産性は47.9ドル(4866円)で、OECD(経済協力開発機構)の加盟37カ国中21位となり、前年の22位から少し順位を上げた。しかし、就業者1人あたり生産性は8万1183ドル(824万円)となり、前年の21位から26位に下がった。

 時間あたり生産性は、名目ベースでは前年比5.7%増だったが、順位を大きく上げるには至らず、先進7カ国では1970年以降、最下位が続いている。1人あたり生産性は名目ベースで同3.4%増となったが、70年以降の最低を記録した。

 また、18年の製造業の就業者1人あたり生産性は9万8795ドル(1094万円)で、主要31カ国の中で前年の14位から16位に下がった。15、16年ごろは順位を上げており、同本部は「下げ止まりの兆しがみえる」としていたが、再び低迷している。

 一方、新型コロナウイルスの感染拡大で落ち込んだ今年4~6月の世界の実質労働生産性をみると、日本は前年同期比9.2%減となり、加盟34カ国中21位だった。最も大きく落ち込んだのは英国の22.7%で、多くの欧州諸国が15~20%の落ち込みをみせた。米国は大量のレイオフなどで雇用が減少したことから、3.7%のプラスとなった。

 OECDは今年4月にコロンビアが加わり、加盟国は37になった。19年のドル換算レートは購買力平価が1ドル=101.474円、製造業の比較に使った18年の実為替レートは1ドル=110.732円。


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