厚生労働省が16日発表した2020年「労働組合基礎調査の概況」によると、単一労働組合数は2万3761組合、労組員は約1011万5000人で、前年より組合数は296組合(1.2%)減少したが、組合員は2万8000人(0.3%)増加した。この結果、推定組織率は17.1%(前年比0.4ポイント増)となり、過去最低となった前年から反転した。組織率は10年の18.5%から9年連続で少しずつ低下し続けたが、ようやく一息ついた形だ。
このうち、女性組合員はパート従業員の増加などを反映して343万5000人と5万人(1.5%)増え、女性の推定組織率も12.8%で0.4ポイント上昇した。
団体別では、最大組織の連合は689万3000人(同2万9000人増)、金属労協も203万3000人(同1万3000人増)と増えたが、公務労協は108万9000人(同2万3000人減)、全労連も51万1000人(同1万3000人減)に減るなど、団体ごとの明暗が浮き彫りになっている。
調査は6月末の状況について7月に実施した。