エン・ジャパンが16日発表した11月の派遣平均時給(三大都市圏、募集時)は1601円で、前月比1.6%増、前年同月比1.2%増となり、10月のマイナスからプラス転換し、8カ月ぶりに過去最高を更新した。時給水準の高いIT系の経験者需要が高まったのと、未経験者の多い事務系案件の減少が主要因。
職種別(大分類)では、10月と同様に「技術系」が1884円(前年同月比2.6%増)、「IT系」が2288円(同1.5%増)、「クリエイティブ系」が1870円(同0.9%増)と伸び、「医療・介護系」も1332円(同1.4%増)と伸びた。最大規模の「オフィスワーク系」の1564円(同1.2%減)をカバーする形となった。
地域別では関東が1673円(同1.7%増)、東海が1413円(同4.0%増)、関西が1439円(同4.1%増)と3地域ともプラスとなった。
三大都市圏以外でも、北海道が1305円(同10.1%増)、東北が1183円(同3.2%増)、北信越が1207円(同3.1%増)、中国・四国が1227円(同2.8%増)、九州・沖縄が1223円(同3.3%増)と全地域でプラスだった。
一方、ディップが同日発表した三大都市圏の平均派遣時給は1437円(同1.2%減)、リクルートジョブズは1713円(同5.8%増)だった。