エン・ジャパンが18日発表した10月の派遣平均時給(三大都市圏、募集時)は1577円で、前月比0.1%減、前年同月比0.5%減となり、再び前年を下回った。新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、時給水準の高い関東圏の募集回復が緩慢な一方、水準の低い地方都市の案件増加により、全体の時給水準は低下した。
職種別(大分類)では、「技術系」が1888円(前年同月比3.3%増)、「営業・販売・サービス系」が1498円(同0.2%増)、「IT系」が2270円(同1.4%増)、「クリエイティブ系」が1882円(同1.0%増)、「医療・介護系」が1328円(同0.9%増)などと伸びたものの、最大規模の「オフィスワーク系」が1560円(同1.9%減)とマイナスが続き、全体の足を引っ張った形だ。
地域別では東海が1398円(同2.7%増)、関西が1413円(同2.5%増)のプラスだったが、関東は1639円(同0.5%減)だった。
三大都市圏以外では前月と同様に、北海道が1254円(同7.5%増)、中国・四国が1228円(同1.7%増)、九州・沖縄が1234円(同3.9%増)のプラスで、東北は1155円(同0.9%減)、北信越も1182円(同1.6%減)のマイナスだった。
一方、リクルートジョブズが同日発表した三大都市圏の平均派遣時給は1708円(同5.2%増)、ディップは1445円(同0.3%減)だった。