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2020年11月17日

自然災害への備えはわずか37% 企業規模で大きな差、帝国データ

 帝国データバンクが17日発表した「自然災害に対する企業の意識調査」によると、自然災害への対策を進めている企業は4割に満たず、とりわけ中小企業の対応が低いことがわかった。

 自然災害への対応を進めている企業は「十分進めている」と「ある程度進めている」を合わせると36.9%(前回比9.9ポイント増)と増えているものの、「あまり進めていない」「ほとんど進めていない」の計59.1%(同7.3ポイント減)を大きく下回っている。企業規模別にみると、進めている企業は大企業で54.9%なのに対して、中小企業は33.0%、零細企業は25.7%と大きな開きがあった。

 警戒している災害は「地震」が55.0%で最も多く、「水害」が19.5%、「風害」が9.1%で続いた。取り組んでいる対策(企業防災、複数回答)で最も多いのは「社内連絡網の整備」の61.5%で、「非常時向けの備品購入」の45.4%、「飲料水、非常食などの備蓄」が42.8%で続いている。

 これらの結果について、同社は「自然災害への対応が進んでいる割合が増加した点は好材料だが、大企業と中小企業の間には20 ポイント以上の差があり、特に小規模企業では約7割の企業が対応を進めていない。中小企業で鮮明になった費用面の課題が大きな一因といえよう」と分析している。

 調査は10月後半に実施、全国2万3695社のうち1万1448社から有効回答を得た(回答率48.3%)。19年11月に次いで2回目。

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