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2020年11月 6日

9月給与も6カ月連続のマイナス  残業が12%減、毎勤統計速報

 厚生労働省が6日発表した毎月勤労統計の9月速報値(従業員5人以上)によると、労働者1人あたり現金給与総額は26万9503円(前年同月比0.9%減)となり、6カ月連続で前年を下回った。物価上昇分を差し引いた実質賃金指数(2015年=100)も83.3(同1.1%減)で、7カ月連続のマイナスとなった。

 内訳は、基本給の所定内給与は24万5881円(0.2%増)だったが、残業代などの所定外給与が1万6761円(同12.0%減)となり、4月以来の6カ月連続の二ケタ減。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う労働時間の減少による残業代の減少が続いているが、マイナス幅は縮小している。

 就業形態別の給与総額は一般労働者(フルタイム勤務)が34万6444円(同1.4%減)、パートタイム労働者が9万7630円(同0.6%減)だった。9月もパートの残業代が2507円(同17.8%減)で、フルタイムの2万3143円(同12.3%減)より落ち込み幅が大きくなっている。

 業種別で給与総額の減少幅が大きいのは飲食サービス等の同6.4%減、鉱業・採石の同4.9%減など。一方、卸売・小売は同1.9%増、教育・学習支援が同1.2%増などで増えた。

 総実労働時間は136.1時間(同1.5%減)の減少となったが、残業などの所定外労働時間が9.2時間(同12.5%減)と依然として減っているのが要因。月末の常用雇用者は5133.1万人(同0.6%増)で、パートタイム比率は30.98%(同0.52ポイント減)と8カ月連続で低下している。

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