全国求人情報協会が23日発表した9月の求人広告掲載件数(週平均・職種別合計)は68万9366件で、前年同月に比べ55.5%の大幅減となった。5月を底に8月にかけて緩やかながら持ち直しの兆しをみせていたが、9月で再び落ち込んだ=グラフ。新型コロナウイルス感染症の影響から本格的な回復基調に転じるにはしばらく時間がかかりそうだ。
職種別でみると、「サービス」の中で「飲食店スタッフ」が前年同月に比べ68.7%減、「調理スタッフ」は同63.3%減。「運搬・清掃・包装」は同48.0%減、最も掲載件数が多い「販売」も同55.1%減と大幅なマイナスとなった。「医療・福祉サービス」も46.0%減となり、コロナ禍で苦戦している。
雇用形態別では、全体の7割を占めるアルバイト・パートが同56.9%減、このほか正社員が同60.2%減、契約社員が同64.8%減だった。
また、地域別では全国6ブロックすべてが同52.0%から60.7%の減少となっており、8月に比べて悪化した。
調査は、全求協が主要15社から週ごとの広告データの提供(派遣・職業紹介を除く)を受け、再集計して週平均値を算出している。