マイナビが22日発表した2020年「働き方、副業・兼業に関するレポート」によると、兼業・副業を認めている企業は約5割にのぼり、認める企業ほど採用満足度の高いことがわかった。
副業・兼業を現在認めている企業は49.6%あり、「現在は認めていないが、将来的には認める予定」が15.2%、「現在も将来も認めない」が35.2%だった。認めている業種は「医療・福祉・介護」が57.2%で最も多く、最も少ないのは「マスコミ・広告・デザイン」の29.8%だった。
副業・兼業に対する印象(複数回答)では、「社員の労働時間が過剰になり、本業に影響する可能がある」が44.3%で最も多かったが、認めている企業では「社員の収入を補てんできる」が35.6%で最も多かったのに対して、認めていない企業では「社員の労働時間が過剰になる」が53.3%で最も多く、両者の印象が大きく異なっていた。
中途採用者への満足度については、認めている企業では「質量ともに満足」が20.1%、「質は満足だが、量には不満足」が32.4%で計52.5%。これに対して、認めていない企業では各15.4%と28.3%の計43.7%で、逆に「不満」が56.3%にのぼった。これについて同社は「副業可能な企業には優秀な人材が集まりやすく、結果的に採用満足度も高まると考えられる」と分析している。
調査は8月7~11日に実施、1~7月に中途採用業務を担当した人事担当者1910人から有効回答を得た。