エン・ジャパンが21日発表した9月の派遣平均時給(三大都市圏、募集時)は1578円で、前月比0.4%増、前年同月比0.1%増となり、2カ月ぶりに前年を上回った。新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、生産性の高い経験者の募集案件が増えたこと、人手不足の著しい介護系の時給引き上げ案件が増えたため。
職種別(大分類)では、最大規模の「オフィスワーク系」が1563円(前年同月比1.5%減)とマイナスが続いており、「営業・販売・サービス系」も1490円(同0.5%減)のマイナス。一方で、それ以外の「IT系」が2253円(同1.3%増)、「技術系」が1886円(同2.9%増)、「クリエイティブ系」が1890円(同1.1%増)、「医療・介護系」が1323円(同0.9%増)などの伸びをみせた。
地域別では、関東が1641円(同0.2%増)、東海が1392円(同3.0%増)、関西が1410円(同3.0%増)と3地域ともプラスになった。
三大都市圏以外では、北海道が1250円(同6.4%増)、中国・四国が1234円(同1.5%増)、九州・沖縄が1247円(同5.2%増)のプラスで、東北は1146円(同1.2%減)、北信越も1195円(同0.5%減)のマイナスだった。
一方、リクルートジョブズが同日発表した平均派遣時給は1690円(同3.5%増)、ディップは1439円(同0.9%減)だった。