ディスコが20日発表した2022年3月卒の大学生の就職意識調査によると、9割以上の学生が企業のインターンシップに参加しているものの、過半数が採用などに対して不安を感じていることがわかった。新型コロナウイルスの感染長期化で企業の採用予定に変化が生じる懸念など、先行き不安を敏感に感じ取っているようだ。
10月1日時点でインターンシップに参加した学生は8~9月を中心に、「1日以内」が82.9%で前年と同水準だったが、「5日以上」は20.7%(同13.6ポイント減)に減少した。参加形式は「オンライン」が92.9%に達し、「リアル(対面)」は61.9%だった。
しかし、就活への不安については、「とても不安」が52.8%(同6.1ポイント増)、「やや不安」が38.9%(同4.3ポイント減)あり、両方を合わせると91.7%(同1.8ポイント増)に達している。
不安の内容は「コロナの影響で22年度の採用未定としている企業が多く、納得できる就職先に内定をもらえるかどうか」「想像以上にインターンシップ選考が通らない」「大学ではオンライン授業が多く、友人と就活情報を共有できない」など、1年前に比べてコロナ禍に対する不安感が就活生を覆っている様子がうかがえた。
調査は1~10日に実施、「キャリタス就活2022」モニターの大学3年生1035人から回答を得た。