製造請負・派遣の事業者団体・日本生産技能労務協会(技能協、JSLA)は7日、初の地域支部となる「関西・中四国支部」を設立した。今春策定した「JSLA将来ビジョン2030」に盛り込んだ、広範なアウトソーシングを網羅する活動領域拡大へ向けた取り組みの一環。大阪市で開いた設立総会で、初代支部長に平尾隆志氏(フジアルテ社長、JSLA理事長)を選出した=写真。
昨年、創立30周年を迎えた技能協は、10年先を見据えた将来ビジョンの策定に着手。今年1月に公表した「JSLA将来ビジョン2030」の中で、「製造請負・派遣を軸としつつ、物流や技術、販売、コールセンター、バックオフィスなど広範なアウトソーシングを網羅する必要がある」とする活動領域拡大の展望を打ち出した。その実現に向けた足掛かりとして、全国5カ所に支部を設ける方針を固め、準備を進めていた。
この日の設立総会は、オンラインも活用して行われた。同支部では春と秋の定例会のほか、今年4月に施行された改正労働者派遣法への取り組みや、新型コロナウイルス感染症への対応など、業界を取り巻く新たな環境と状況を踏まえた情報交換を展開する。合わせて、参加企業も募っていく。
この日は、新型コロナへの取り組みをテーマに、参加企業が現場の対応について活発に情報交換した。
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