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2020年9月30日

19年民間平均給与は436万円 7年ぶり減少、国税庁調査

 国税庁が29日発表した2019年分民間給与実態統計調査によると、昨年の年間平均給与は436万4000円(前年比1.0%減)で、2012年以来、7年ぶりに減少した。男女別では男性が540万円(同1.0%減)、女性が296万円(同0.8%増)。就労形態別では正社員が503万円(同0.0%減)、非正規社員が175万円(同2.5%減)。

 業種別では「電気・ガス・熱供給・水道業」が824万円(同8.6%増)で最も高く、「金融・保険業」が627万円(同0.7%減)、「情報通信業」が598万円(同3.8%減)で続いた。最も低いのは「宿泊・飲食サービス業」の259万円(同3.6%増)だった。

 昨年末時点の給与所得者総数は5990万人(同1.3%増)で7年連続の増加、給与総額も231.6兆円(同3.6%増)と伸びたものの、中小企業の平均年収の減少が全体の足を引っ張る結果となった。調査は昨年末までの給与であり、今年に入って本格化した新型コロナウイルスの影響はまだ現れていない。

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