全国求人情報協会が25日発表した8月の求人広告掲載件数(週平均・職種別合計)は70万7275件で、前年同月に比べ46.8%の大幅減となった。一方で、7月の前年同月比と比較すると落ち込みは5.2ポイント改善しており、件数は5月を底に緩やかに回復の兆しが見えつつある=グラフ。新型コロナウイルス感染症の影響が続く中、手探りながら人の移動や活動が広がっている模様だ。
職種別でみると、「サービス」の中で「飲食店スタッフ」が前年同月に比べ59.8%減、「調理スタッフ」は同51.1%減。「運搬・清掃・包装」は同40.7%減、最も掲載件数が多い「販売」も同48.3%減と大幅なマイナスが続いているが、いずれも7月の減少幅に比べて3~8ポイント改善している。
雇用形態別では、全体の7割を占めるアルバイト・パートが同46.5%減、このほか正社員が同54.2%減、契約社員が同62.1%減だった。
また、地域別では全国6ブロックすべてが同40.7%から50.8%の減少となっており、全域でコロナ禍の影響を抜け出せていない。
調査は、全求協が主要15社から週ごとの広告データの提供(派遣・職業紹介を除く)を受け、再集計して週平均値を算出している。