エン・ジャパンが１６日発表した８月の派遣平均時給（三大都市圏、募集時）は１５７２円で、前月比０．６％減、前年同月比０．９％減となり、７月にいったん上向いたものの再び前年を下回った。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、都市部の募集が減少していることや比較的時給の低い介護系案件が増加しているため。
職種別（大分類）では、最大規模の「オフィスワーク系」が１５６２円（前年同月比１．４％減）となり、マイナスが続いている。一方で、「ＩＴ系」が２２５８円（同２．４％増）、「技術系」が１８８４円（同２．６％増）、「医療・介護系」が１３３７円（同０．９％増）など、新型コロナ感染防止に必要な分野の需要は伸びている。
地域別をみると、関東が１６３７円（同０．２％減）、東海が１３７２円（同１．１％増）、関西が１３９６円（同１．１％増）となり、関東だけがマイナスとなっている。
三大都市圏以外では、北海道が１２３７円（同３．０％増）と九州・沖縄が１２３９円（同２．１％増）とプラスだったが、東北は１１１９円（同４．７％減）、北信越が１１９８円（同１．３％減）、中国・四国が１２０４円（同２．６％減）とマイナスだった。
