帝国データバンクによると、企業の75.5%が新型コロナウイルスをきっかけにオンライン会議などのデジタル施策を推進していることがわかった。9日発表した「新型コロナウイルス感染症に対する企業の意識調査」の中で明らかになった。
コロナ禍をきっかけにしたデジタル施策への取り組みを訪ねたところ、4社に3社にあたる75.5%が「取り組んでいる」と答え、「取り組んでいない」は19.7%にとどまった。
具体的な取り組み内容(複数回答)では「オンライン会議の設備の導入」の60.8%と、「テレワークなどリモート設備の導入」の52.7%がダントツに多く、それ以外は「ペーパーレス化の推進」(36.2%)、「SNSを活用した情報発信」(16.7%)、「電子承認(電子印鑑)の導入」(15.3%)などにとどまっている。
ただ、中小企業より大企業の方が総じて取り組みが進んでおり、「オンライン会議」では大企業の76.9%に対して、中小企業は56.4%。「テレワーク」も同様に各67.0%と48.8%などとかなりの開きがみられ、資金的余裕や事業規模の差などが背景にあるものとみられる。
同調査は2月から毎月実施しており、今回で7回目。8月18~31日に2万3689社を対象に実施、1万2000社から有効回答を得た。