日本人材紹介事業協会が7日発表した2019年度の「業況調査」によると、常用(正社員)就職件数、紹介手数料とも前年度に比べて横ばいとなり、11年度から活況が続いたホワイトカラーの転職市場に一服感がみられた。終盤の2~3月に伸びきれず、新型コロナウイルス感染拡大の影響がでた模様だ。
常用求人数は208万6081人(前年度比3.8%増)と微増、新規求職申込件数は402万8962件(同31.0%増)と伸びた。この結果、常用就職件数は16万4505件(同0.0%)、手数料は1964億2571万円(同5.0%増)となった。
就職件数の内訳は専門・技術職が9万5330件(同0.2%増)、管理職が4003人(同16.0%増)と増えたが、事務職は3万3624件(同2.0%減)、販売職は2万4821件(同2.6%減)と大きく減少した。1人平均の手数料は、119万4000円となり、前年度の113万7000円を5.0%上回った。
同調査には協会会員の32%にあたる82社・407事業所が回答した。