帝国データバンク3日発表した新型コロナウイルス影響による上場企業の業績修正動向調査(8月31日時点)によると、業績を下方修正した企業は累計1066社となり、前回調査(8月5日)から131社増えて1000社の大台を突破した。減少する売上高の合計も約9兆6264億円で、前回から約2兆3093億円増加した。
下方修正は3月期決算企業の業績発表が集中する5月の369社が最も多かったが、その後も6月が121社、7月が92社、8月が131社と続いている。業種では製造業が340社、約4兆9828億円で全体の過半数を占めている。
同社によると、7月以降は感染第2波への懸念が広がり、政府の「Go Toトラベル事業」などの経済対策は実行されているものの、効果は薄く、今後も経済活動へのさらなる悪影響が予想されるという。コロナ関連倒産も9月3日時点で488件にのぼっており、500件の大台が迫っている。