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2020年9月 1日

7月の有効求人倍率1.08倍、7カ月連続の低下

n200901.png 厚生労働省が1日発表した7月の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0.03ポイント下落の1.08倍となった。7カ月連続の低下で、単月では2014年4月と同じ水準。下降局面では06年半ば当時と同じ水準。新型コロナウイルスの感染拡大による企業の求人意欲の低下が続いている。都道府県別(就業地別)では福井県の1.55倍が最高で、最低は沖縄県の0.74倍だった。

 新規求人倍率は1.72倍で前月と同じだった。新規求人数(原数値)は前年同月比28.6%減で、30%を超えた4、5月の水準に再び迫る勢い。業種別では前月までと同様に、宿泊・飲食サービス業の同44.0%減、製造業の同40.9%減、生活関連サービス・娯楽業の同34.5%減などが目立った。

 また、正社員の有効求人倍率(季節調整値)も前月比0.03ポイント低下の0.81倍となった。

7月の完全失業率2.9%、雇用減が非正規全体に拡大

 総務省が1日発表した7月の就業者数は6655万人で、前年同月比76万人減と4カ月連続で減少した。完全失業者は197万人で同41万人増え、6カ月連続の増加となった。

 この結果、完全失業率(季節調整値)は前月比0.1ポイント増の2.9%となり、5月と同じ水準に戻った。単月では17年2月当時と同じ水準で、悪化傾向で比較するとバブル崩壊が本格化した1994年前半と同じ水準。内訳は男性が同0.1ポイント改善の3.0%で、女性は0.2ポイント悪化の2.7%。

 形態別雇用者数では役員を除く雇用者5621万人のうち、正社員は3578万人で前年同月より52万人増。非正規社員は2043万人で同131万人の大幅減。非正規ではパートが995万人(同51万人減)、アルバイトが440万人(同33万人減)と減少の中心だが、7月からは契約社員が277万人(同19万人減)、派遣社員が125万人(同16万人減)、嘱託が116万人(同15万人減)と減少傾向を強めており、雇用減が非正規全体に広がってきた。非正規比率は前月比0.2ポイント減の36.3%。

 また、7月の休業者は220万人(同34万人増)となり、4月の597万人、5月の423万人、6月の236万人と減少傾向を続けているが、6月と同様に減少分のかなりの数が失業者に加わったとみられる。

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