リクルートワークス研究所は27日、新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言下で人々の働き方がどう変化したか、の調査結果を発表した。それによると、同宣言期間中の4月16~5月14日に、会社からテレワークを推奨された人は15.7%、時差出勤を推奨された人は10.8%、自宅待機を要請された人は8.2%、勤務日数・時間の縮小を要請された人は11.6%あった。一方、会社から要請されて休業した人は17.2%あったが、休業手当を受け取った人は62.4%に過ぎなかった。
昨年12月と比較して、1週間の労働時間は平均39.1時間から35.0時間に減少。これに伴い、5月の収入は「増減10%以内」が74.5%で最も多かったが、「11~20%減」が6.2%、「21~40%減」が5.9%、「41%以上減」が7.9%もあるなど、収入にもかなり影響を及ぼしたことが浮き彫りになった。
調査は「全国就業実態パネル調査2020」の回答者のうち、昨年12月時点の20~60歳の就業者約1万人を抽出して6月29~7月1日に実施し、1万317人から有効回答を得た。