エン・ジャパンが19日発表した7月の派遣平均時給(三大都市圏、募集時)は1581円で、前月比0.2%増、前年同月比0.4%増となり、25カ月ぶりに前年を下回った6月からやや持ち直した。新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、テレワークを採用する企業が増えており、IT環境の整備を目的にIT系スタッフの需要が高まったため。
職種別(大分類)では、最大案件の「オフィスワーク系」が1560円(同1.2%減)となり、マイナスが続いているのが主要因。一方、「IT系」が2251円(同0.6%増)、「技術系」が1872円(同1.0%増)、「医療・介護系」が1338円(同1.8%増)など、コロナ対策に必要な分野の需要は伸びている。
地域別でも関東が1643円(同0.2%増)、東海が1379円(同2.0%増)、関西が1400円(同2.3%増)となり、関東が前月のマイナスからプラスに転じ、3地域ともプラスになった。
三大都市圏以外でも北海道が1242円(同6.1%増)、東北が1159円(同0.8%減)、北信越が1202円(同1.8%増)、中国・四国が1227円(同0.4%増)、九州・沖縄が1215円(同0.7%減)とプラス地域が増え、マイナスは東北と九州・沖縄だけだった。