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2020年7月31日

課長級以上管理職11.9%の微増 厚労省の19年度雇用均等基本調査

 厚生労働省が31日発表した2019年度「雇用均等基本調査」によると、企業の管理職に占める女性の比率は役員を含む課長級以上で11.9%(前年度比0.1ポイント増)、係長級以上で13.7%(同0.2ポイント増)となり、いずれもわずかな増加にとどまった。課長級以上の場合、企業規模では10~29人の中小企業が20.3%で最も高く、業種では医療・福祉分野が54.4%と突出している。

 また、18年10月~19年9月の1年間に昇進した女性のいる企業の比率は、課長級以上で6.8%(15年度比0.5ポイント減)、係長級以上で11.2%(同1.3ポイント減)といずれも低下した。

 政府はこれまで、女性管理職の比率について「20年までに30%」の目標を掲げてきたが、達成は不可能となったことから、「30年までに可能な限り早期に30%」など、繰り延べの方向で検討に入っている。

 一方、同期間中に育児休業を取得した人の比率は女性が83.0%(前年度比0.8ポイント増)、男性が7.48%(同1.32ポイント増)となり、低水準ながら男性の伸びが目立った。しかし、こちらも「20年までに13%」という政府目標とは大きな開きがあり、取得向上に向けた環境整備が必須だ。

 調査は19年10月1日時点の状況について、常用労働者10人以上の3428企業、同5人以上の3460社から有効回答を得た。

女性社長比率、横ばいの8%、20年度帝国データ調べ

 帝国データバンクが31日発表した全国「女性社長」分析調査によると、今年4月時点における女性社長の比率は8.0%で過去最高ながら、前年から横ばいだった。1990年当時の4.5%から30年間で3.5ポイント上昇したものの、依然として比率は1割以下の低水準が続いている。直近1年間の女性社長就任企業は「ポーラ」と「はごろもフーズ」。調査は全国約116万社を対象にした。

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