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2020年7月29日

財務・経理の電子化遅れ目立つ 職種とテレワーク関係調査、アデコ

 アデコが29日発表した「職種とテレワークの関係についての調査」によると、テレワークの頻度が低いほどテレワークへの抵抗感が強くなり、事務系では「ハンコ文化」がテレワークの妨げになっていることが明らかになった。

 4~5月の緊急事態宣言中のテレワーク実施率(週1日未満~同4日以上)は38.7%で、61.3%はテレワークをしなかった。テレワークをした人の中では、「週4日以上」が21.3%で最も多かった。

 しかし、実施率は職種で大きな開きがあり、販売は95.7%、営業は66.0%がテレワークをしなかったのに対して、ITは46.7%が週4日以上のテレワーク勤務。総務・人事や財務・経理も約20%が週4日以上のテレワークだった。

 テレワーク経験者の86.9%が「今後もテレワークをしたい」と答えたのに対して、しなかった人や週1日未満の人は61.3%が「したいとは思わない」と回答。テレワークの定着には集中的に頻度を上げて慣れてもらうことがポイントになることがわかった。

 また、テレワークをできなかった人に理由を聞いたところ(複数回答)、「テレワークのできない仕事だから」が63.1%で最も多く、販売職は9割以上、営業職は7割以上にのぼった。一方、「捺印・押印が必要な書類業務が多いから」は全体では8.9%程度だったが、財務・経理職は23.4%、総務・人事職も17.9%を占めた。アデコでは「柔軟な働き方を推進し、生産性を上げるという観点からも、業務の電子化を積極的に進める必要がある」と分析している。

 調査は6月25~29日に実施。20~59歳の男女正社員1500人から回答を得た。職種は営業、販売、総務・人事、財務・経理、ITの5職種。

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