パソナグループが17日発表した2020年5月期連結決算によると、売上高は3249億8400万円(前期比0.6%減)、営業利益は105億7700万円(同11.8%増)、経常利益は102億3600万円(同10.8%増)、当期純利益が5億9400万円(同69.9%減)の減収増益となった。最終損益は地方創生事業に関連して固定資産の減損損失を計上したことなどから大幅減益となった。配当は前期より1円増配し、1株あたり19円とした。
主力の人材派遣は改正労働者派遣法の影響は一巡したものの、4月ごろから本格化した新型コロナウイルスの感染拡大による派遣需要の減少などで、売上高は1514億円(同4.5%減)と2年連続の減少。BPOサービス(委託・請負)が997億円(同2.7%増)、アウトソーシングも372億円(同8.2%増)などと伸ばしたものの、派遣の落ち込みをカバーできなかった。
通期見通しも、新型コロナの影響が本格化するとみて、売上高3100億円(前期比4.6%減)、営業利益100億円(同5.5%減)、当期純利益25億円(同4.2倍)の減収減益基調を予想、配当は19円のまま据え置く予定。