エン・ジャパンが15日発表した6月の派遣平均時給(三大都市圏、募集時)は1577円で、前月比0.5%減、前年同月比0.4%減となり、25カ月ぶりに前年を下回った。新型コロナウイルスの感染拡大により、時給の高い都市部で募集を見送った企業が増えたため。
職種別(大分類)では、最大案件の「オフィスワーク系」が1561円(同1.1%減)となり、前月と同様にマイナスだったのが主要因。「技術系」も1869円(同1.4%減)だった。それ以外は「IT系」が2289円(同0.9%増)、「医療・介護系」が1319円(同0.4%増)などで、5職種はプラスだった。
地域別でも関東が1647円(同0.2%減)、東海が1347円(同0.8%減)、関西が1375円(同0.2%増)となり、関東が前月のプラスからマイナスに転じた。
三大都市圏以外でも北海道が1233円(同4.4%増)、東北が1177円(同0.4%減)、北信越が1203円(同2.8%増)、中国・四国が1218円(同0.7%減)、九州・沖縄が1192円(同3.7%減)となり、プラスは北海道と北信越だけになった。