全国求人情報協会が25日発表した5月の求人広告掲載件数(週平均・職種別合計)は62万6328件となり、前年同月に比べ57.8%の大幅減=グラフ。2月の164万5861件と比べて100万件以上減った格好で、新型コロナウイルス感染症に伴う雇用への影響が鮮明となった。
職種別でみると、飲食店スタッフなどの「サービス」が前年同月に比べ73.6%減、調理スタッフなどの「サービス」は同69.0%減、「運搬・清掃・包装」が同54.9%減。最も掲載件数が多い「販売」も同51.5%減で、4月に続きすべての職種で大きなマイナスとなった。
雇用形態別では、全体の7割を占めるアルバイト・パートが同61.1%減、このほか正社員が同53.6%減、契約社員が同62.3%減だった。
また、地域別では全国6ブロックすべてが同58.6%から62.0%の大幅減となっており、都市部と地方を問わず全国で大きな影響がでている。
調査は、全求協が主要15社から週ごとの広告データの提供(派遣・職業紹介を除く)を受け、再集計して週平均値を算出している。