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2020年6月22日

19年度の障害者就職件数、11年連続増 身体、知的障害は減少、厚労省

 厚生労働省が22日発表した2019年度「障害者の職業紹介状況」によると、ハローワークを通じた障害者の就職件数は10万3163件(前年度比0.8%増)となり、09年度から11年連続で増えて過去最高となった。新規の求職申し込み件数は22万3229件(同5.7%増)と伸びたが、就職件数が伸び悩んだことから就職率は46.2%(同2.2ポイント減)に下がった。就職率の低下はすべての障害部門に及んだ。

 就職件数の障害別内訳は身体障害者が2万5484件(同5.1%減)、知的障害者が2万1899件(同1.5%減)、精神障害者が4万9612件(同3.3%増)などとなり、身体、知的障害者は減少し、精神障害者は伸びた。解雇者は2074人で、前年度より94人増えた。

 産業別では前年と同様、「医療・福祉」が3万5744件で最多の35%を占め、「製造業」が1万3418件(13%)、「卸・小売業」が1万2357件(12%)となった。職業別でも前年と同様に「運搬・清掃・包装など」が3万4539件で34%を占め、「事務」が2万4041件の23%となり、この2業種で過半数を超えている。

 一方、就労継続支援A型事業所(障害者と事業所が雇用契約を結ぶ施設)への就職件数は1万9388件で、前年度より109人、0.6%減と3年連続の減少となった。

 障害者雇用については、18年度から法定雇用率が引き上げられ、企業は2.0%から2.2%、国・地方公共団体は2.3%から2.5%、都道府県の教育委員会は2.2%から2.4%にそれぞれ引き上げられ、対象企業も従業員50人以上から45.5人以上に拡大された。さらに、法定雇用率は21年4月までに官民とも0.1%引き上げられることになっている。

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