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2020年6月19日

6割が障害者の採用活動継続 パーソルチャレンジの企業調査

 障害者雇用支援事業を手掛けるパーソルチャレンジ(井上雅博社長)が19日発表した「新型コロナウイルスによる障害者の採用・雇用施策への影響」調査によると、コロナ禍においても6割の企業が障害者の採用活動を続け、実施した施策はテレワーク・在宅勤務が最も多いことがわかった。

 障害者雇用促進法の改正により、民間企業の法定雇用率は現在の2.2%から来年3月末までに2.3%に引き上げられるが、コロナ禍における採用計画への影響については「影響はほぼない」が29.5%、「影響はあったが、計画通りに進めている」が28.4%あり、合わせると57.9%にのぼった。これに対して「採用を停止・延期した」が22.5%、「採用計画を変更・見直した」も9.5%あった。

 しかし、今後の採用については「従来どおり行いたい」が42.2%だったのに対して、「採用手法の見直しや変更が必要」が27.8%、「求める人材要件や募集要項の見直しが必要」12.6%あり、合わせると40.4%にのぼった。「当面、採用活動は再開・実施できない」も13.2%あった。見直しの具体例としては「企業説明会や採用面接のオンライン化」「職務能力、専門知識、経験の有無」などを挙げる企業が多かった。

 実施した政策(複数回答)で多かったのは「テレワークの導入」の27.3%、「時差出勤・時短勤務」の26.4%、「有給の自宅待機」の18.5%など。今後については「労務管理の見直しが必要」と答えた企業が48.1%で最も多かった。

 調査は2日~5日に実施、障害者を雇用している355社の担当者から有効回答を得た。

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