パーソル総研が18日発表した「留学生の就職活動と入社後の実態調査」によると、入社企業に対する留学生の満足度は日本人よりかなり高いものの、日本型雇用や就活のあり方などに対して過半数の学生が違和感を覚えていることも明らかになった。
雇用や就活について感じる違和感は(複数回答)、「終身雇用」が62.6%、「大学の成績が重視されないこと」が58.0%、「新卒一括採用方式」が65.4%にのぼり、日本では当然視されている企業の採用や待遇も外国人には「違和感」として映り、日本型雇用の特異性が改めて浮かび上がった。
しかし、入社前後の満足度では、内定直後で96.4%、入社直後で91.9%、入社3年以内で70.3%が満足しており、日本人の各73.5%、64.3%、46.8%に比べると満足度はかなり高い。
一方、入社後の不満の中身について(複数回答)、働き方では「長時間労働」が51.5%、「サービス残業」が42.5%、「休暇が取りにくい」が38.5%あり、仕事内容では「与えられる裁量・権限が小さい」が31.0%、待遇面では「給与・報酬が上がらない」が27.5%あった。
調査は昨年2月に続く2回目。今回は2月14日~3月2日に実施、学生300人と社会人(正社員)200人の計500人から有効回答を得た。