マイナビが12日発表した新型コロナウイルスによる非正規雇用への影響調査によると、勤務先がアルバイトに対して対応を講じた中で最も多かったのは「時間・日数を短縮」が25.0%、「休業」が13.2%、「在宅勤務」が12.1%あり、合わせると50.3%と半数にのぼり、「普段通りに営業」の48.2%を少し上回ったことがわかった。
対応方法は業種によって異なり、「3密」の代表格とされたパチンコ・カラオケ・ネットカフェは47.9%が休業し、インバウンド需要が激減したホテル・旅館も休業が40.0%にのぼった。アルバイトの雇用調整については(複数回答)、46.4%が「労働時間の削減」を実施中で、「新規採用の抑制」も22.8%あった。
しかし、今後の新規採用については31.5%が「増やす」と回答、「前年並み」も9.2%あったが、一方で「減らす」は16.2%、「採用予定なし」も18.9%あり、感染による事業への影響を読み切れない様子もうかがえる。
一方、非正規社員で就業に影響を受けた人は過半数にのぼり、勤務先から何らかの補償を受けた人はわずか18.2%だったことがわかった。補償を受けた人の割合は、派遣社員が21.5%で最も多く、アルバイトが19.9%、契約社員が12.3%など。
影響を受けて副業を「始めた」人は4.3%、「検討中」が21.0%あったが、「予定はない」が74.7%と圧倒的に多かった。
調査は5月18~25日に実施、非正規の採用担当者1550人と、15~70歳の非正規雇用の男女1970人からそれぞれ有効回答を得た。