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2020年6月11日

テレワーク正社員、早くも減少気味 緊急事態宣言解除後、パーソル総研調査

 パーソル総研は11日、新型コロナウイルスによるテレワークへの影響に関する正社員の第3回緊急調査結果を発表した。それによると、テレワーク実施率は25.7%となり、4月の第2回調査時の27.9%から2.2ポイント低下した。調査日は5月29~6月2日で、対象は正社員2万人。宣言が解除された週の5月29日は30.5%だったが、次第に出勤する人が増え、1週間後の6月1日には23.0%まで低下した。

 ただ、実施率は職種によって傾向が異なり、コンサルタントの74.8%(前回比13.4ポイント増)をはじめ、経営企画、商品開発・研究、IT技術職などが前回より上昇しているのに対して、配送・倉庫管理・物流の6.3%(同4.7ポイント減)や警備・清掃・ビル管理、医療系専門職、販売職といった職種は元々テレワーク率は低く、宣言解除後はさらに低くなるという二極化傾向がみられる。

 ただ、コロナ収束後もテレワークを続けたいという希望は多く、「続けたい」と「やや続けたい」を合わせると69.4%にのぼり、前回調査時より16ポイントほど上回った。20~40代の女性は8割近くに達しており、経営側は恒久的な対策を求められそうだ。

 緊急事態宣言は4月7日に7都府県、16日に全都道府県に拡大。5月14日から段階的に解除され、25日に東京も含めて全面解除となった。


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