ディスコが5日発表した1日時点の大卒就職内定率(速報)は64.0%(前年同月比7.1ポイント減)となり、昨年を大きく下回った。1カ月前から13.8ポイント上昇したものの、新型コロナウイルスの感染拡大が進み、緊急事態宣言の出た4月以降は企業の採用活動が停滞気味で、内定出しのペースが鈍ったことが要因。
内定を得た学生側も就職活動を終了した人は32.2%にとどまり、就活を継続する人が28.7%あった。未内定を合わせると6割以上が6月以降も就活を続ける見通しだ。6月から採用面接が正式解禁されたが、多くの企業がオンライン面接を採用している。
調査は1~4日に実施、「キャリタス就活2021」のモニター1204人から回答を得た。
また、リクルートキャリアが同日発表した1日時点の内定率も56.9%(同13.4ポイント減)と昨年を大きく下回っており、同社は「企業側が対面での選考を控え、最終選考まで進まなかった影響もある」と分析している。