リクルートホールディングス(HD)が27日発表した2020年3月期連結決算(IFRS、国際会計基準)によると、売上収益(売上高)は過去最高の2兆3994億6500万円(前期比3.8%増)を記録したが、営業利益は2060億1100万円(同7.7%減)、税引前利益(経常利益)は2261億4900万円(同5.7%減)、当期利益は1798億8000万円(同3.2%増)の増収減益となった。期末配当は1株15円で、中間期の15円と合わせて年間30円(同2円増)の増配とした。
売上高最大部門の人材派遣は国内(スタッフサービスHDとリクルートスタッフィングの合計)は5678億円(同4.7%増)だったが、海外(スタッフマークHDなど)は為替差損や新型コロナの影響などで6803億円(同9.0%減)となり、合わせると1兆2481億円(同3.3%減)の減収となった。
しかし、求人情報のインディードを含むHRテクノロジーは好調で、売上高は4249億円(同30.0%増)の高い伸び。また、メディア&ソリューションも「SUUMO」や「ゼクシィ」などの販促領域が4385億円(同9.5%増)、「リクナビ」などの人材領域が3141億円(同0.9%減)で、計7559億円(同4.8%増)と増収を維持した。
21年3月期の通期見通しは新型コロナウイルスの感染拡大が業績に及ぼす影響が見通せないとして未定。4月単月の売上高は人材派遣などを中心に前年同月比21%減程度まで落ち込んでいることから...
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