連合が26日発表した4月の「なんでも労働相談ホットライン」によると、寄せられた相談は1966件(前年同月比823件増、72.0%増)と大幅に増え、相談内容のトップは「休業補償」で、前年トップの「パワハラ・嫌がらせ」と入れ替わった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う労働現場の混乱ぶりが浮き彫りになった。
最も多かった「休業補償」は265件で、「解雇・退職強要・契約打ち切り」が230件、「パワハラ・嫌がらせ」が155件など。1年前は「パワハラ・嫌がらせ」が148件、「解雇・退職強要・契約打ち切り」が103件で1、2位を占めたが、今年は新型コロナ対策で多くの企業が社員の休業を余儀なくされたことを裏付けた。
業種も「その他サービス業」が250件でも最も多く、「医療・福祉」が172件、「製造業」が154件など。1年前の各131件、143件、115件から、いずれも大きく増えている。また、雇用形態では正社員が40.2%で、昨年の52.2%からやや減少。代わってパート、アルバイト、派遣社員らの非正規社員が6割を占め、非正規の雇用不安が広がっていることをうかがわせた。