政府は25日、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に伴う「緊急事態宣言」について、東京など首都圏の1都3県と北海道を解除。これで4月7日に発令された宣言は、予定していた5月末を待たずにすべて解除された。今後は「感染防止」と「経済再起」の並走の道を探り、とりわけ「雇用」を重視した対応策に乗り出す方針だ。
各都道府県は、それぞれの地域の情勢を見極めながら、知事の判断で休業要請の緩和や学校の再開などを段階的に進めていく。安倍晋三首相は25日夕の会見で密閉、密集、密接の「3密」回避など「新しい生活様式」の浸透を促したほか、雇用調整助成金の上限を1万5000円に引き上げる拡充策などを盛り込んだ2020年度第2次補正予算案の編成に意欲を示した。