エン・ジャパンが20日発表した4月の派遣平均時給(三大都市圏、募集時)は1575円で、前月比1.0%減、前年同月比0.3%増となり、23カ月連続で前年を上回った。同社によると、コロナウイルスの感染拡大に伴い、企業のテレワークシフトが進んだことから、IT職種など高スキルを持つ経験者の求人が増えたため。しかし、伸び率は逓減しており、職種によってはマイナスになっている。
職種別(大分類)では、「IT系」が2259円(前年同月比1.0%増)となったのをはじめ、「営業・販売・サービス系」が1503円(同1.9%増)、「クリエイティブ系」も1889円(同0.9%増)と伸びた一方で、「オフィスワーク系」が1557円(同0.6%減)となるなど、3職種はマイナスだった。
地域別でも関東が1644円(同0.6%増)、東海が1351円(同1.0%減)、関西が1390円(同1.6%増)となり、東海だけマイナスだった。
三大都市圏以外では北海道が1203円(同1.2%増)、東北が1177円(同1.1%減)、北信越が1185円(同0.3%減)、中国・四国が1199円(同3.8%減)、九州・沖縄が1191円(同3.9%減)となり、前月と同様に北海道以外はマイナスが続いている。