厚生労働省は19日、新型コロナウイルスの影響で業績が落ち込んだ企業に対し、従業員の雇用維持のための人件費を助成する「雇用調整助成金」について、あす20日正午からオンラインによる申請の受け付けを開始する、と発表した。また、休業計画の届け出を不要にするなど申請手続きも簡素化する。
申請書類は、労働局の窓口に持参するか、郵送しなければならず、事業者にとって負担となっていた。18日までの申請件数は2万4797件で、支給が決定したのは半分の1万2201件にとどまる。5月下旬に国会に提出する2020年度第2次補正予算案で、助成金の日額上限を1日8330円から倍額の1万5000円まで引き上げる特別措置を盛り込んでおり、厚労省は活用を促している。
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