東京商工リサーチによると、東証1部上場のアパレル大手、レナウンが新型コロナウイルスの影響により、グループ企業によって15日、東京地裁に民事再生手続きを申し立てられ、受理された。負債総額は138億7900万円。新型コロナによる企業倒産は同日時点で全国153件にのぼっているが、上場企業の破綻は初めて。
レナウンは「ダーバン」「アクアスキュータム」などのブランドで知られたが、近年は競争激化で業績が低迷。中国企業の傘下に入って立て直しを図っていたが、昨年の消費増税、今回のコロナ禍と追い撃ちを掛けられ、経営が行き詰まった。今後、新たなスポンサーを探して、事業の維持再生を図る。