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2020年5月 8日

就活生の7割が「採用減」への不安 コロナ禍で状況一変?ディスコ調査

 ディスコが8日発表した2021年大卒の就職内定率は1日時点で50.2%となり、1カ月前の34.7%から15.5ポイントの大幅増となったが、前年同期比では0.9ポイント減となり、内定取得のペースは鈍化。さらに、新型コロナウイルスの感染拡大によって、多くの就活生が企業の採用に不安を感じていることがわかった。

 今年は企業の合同説明会が軒並み中止されるなど、就職戦線に大きな異変が生じているものの、同社によると、多くの企業がインターンシップの参加者を中心に優先的に選考を進めていることが推測されるという。内定取得者の大部分がまだ就活を継続中で、未内定者と合わせると約8割が活動中だ。

 しかし、コロナ禍での就活への不安を聞いたところ、59.9%が「オンライン就活への不安」を、73.0%が「志望企業の採用減への不安」を感じていることがわかった。とりわけ、志望企業の採用減には40.5%が「強い不安」を感じており、業績悪化に伴って採用が絞られるのではないか、との不安が急速に広がっていることがうかがわれた。

 就職環境についても、70.2%が「売り手市場から買い手市場に変化している」と感じており、「売り手市場は変わらない」の18.5%を大きく上回っている。好景気の長期化と人手不足によって、就職戦線は学生側の売り手市場が長く続いてきたが、コロナ禍によって今年は急速に楽観ムードが冷え込んでおり、企業側が今後、新卒採用をどう扱うか注目される。

 調査は1~6日に実施、「キャリタス就活」モニター1212人から回答を得た。

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