厚生労働省は30日、「新型コロナ対策のための全国調査」の1~3回実施分について結果を発表した。LINEと協定を結び、同社の公式アカウントを通じてサービス登録者に対して実施したもので、1回目は3月31日~4月1日、2回目は4月5日~6日、3回目は12日~13日に実施、それぞれ15歳以上の約2400万人から回答を得た。
「密閉・密集・密接」の3密回避を実施している人は1回目で28.83%、2回目で39.64%、3回目で50.88%と増えており、7都府県に最初の緊急事態宣言を出した7日を境に大きく増えたことがわかった
一方、オフィスワーク中心(事務、企画、開発など)の人たち約600万人のテレワーク実施率は、同様に13.99%、16.20%、26.83%と増えてはいるものの、政府目標の「最低7割」には遠く及ばない状況だ。
3回目調査を都道府県別にみると、7都府県では東京都が51.88%、神奈川県が43.95%、千葉県が36.03%、埼玉県が32.64%だったが、大阪府は26.28%、兵庫県は22.69%、福岡県は20.22%とかなり開きがみられた。10%以上は7都府県を含む14都府県に過ぎず、残りは1ケタ台で、島根県の3.27%、鳥取県の3.81%、岩手県の3.93%が最低クラス。
厚労省は5月1~2日に第4回調査を予定しているが、偽アカウントなどを通じた詐欺が横行していることから、注意を呼びかけている。