ディップが14日、派遣社員に対する新型コロナウイルスによる仕事への影響調査結果を発表した。それによると、就業先都合と自己都合を合わせた16.0%が失業し、61.8%が「就業に影響が出ている」と回答するなど、厳しい雇用環境の一端が浮き彫りとなった。
失業は10.0%が就業先都合、6.0%が自己都合。影響は「とても影響が出ている」が24.4%、「やや出ている」が37.4%の計61.8%。「これから影響が出そう」も23.3%あり、合わせると85.1%が影響を感じていることになる。職種別では、アパレル・家電・百貨店を含む「販売」、テーマパーク・アミューズメント・ホテルを含む「サービス」などが他職種より影響を大きく感じている。
また、「休業した(自宅待機を含む)」か「就業時間やシフトが減った」という回答は合わせて36.5%あった。休業にあたっての給与補償ついては、就業先が全額か一部補填が41.9%、有給休暇消化の形で対応してもらっている人が12.8%あった。シフト減によって給与が減った人は77.8%にのぼっている。
一方、テレワークについては2割ほどで「導入されている」と答えたものの、実際に利用しているのは9.0%、時差出勤も3割で導入しているが、実際の利用は13.7%にとどまっている。
調査は3月31日~4月3日に実施、派遣社員1000人から有効回答を得た。対象は全国で派遣社員として就業している15~69歳の男女。