アデコが10日発表した新型コロナウイルスの感染拡大による採用活動への影響調査によると、企業の人事担当者の7割が新卒採用に「影響がある」「影響が予測される」と回答したことがわかった。調査は3月19日~4月1日に実施した。
新卒採用については449社が回答。42.5%が「影響が出ている」と答え、26.3%が「今後出る可能性がある」と回答、「影響なし」は31.2%にとどまった。「影響が出ている」「影響が出る可能性がある」と答えた企業では、従業員1000人以上の大企業が68.0%、中小企業が75.4%を占めている。具体的には「説明会を開けない」「合同説明会などが中止」が過半数を占めたが、「採用自体を中止・延期」が8.1%、「採用数を縮小」も6.5%あった(複数回答)。
これに対して、中途採用については565社が回答。48.1%が「影響ない」と答え、「影響が出ている」の20.5%、「今後出る可能性がある」の31.2%を上回り、新卒採用とは少し違う傾向がみられた。
一方、雇い止めなどが懸念されている派遣労働者の採用については451社が回答。58.8%が「影響ない」と答え、「影響が出ている」の14.0%、「今後出る可能性がある」の27.3%を上回った。