厚生労働省が19日発表した2月の労働経済動向調査によると、労働者の過不足状況判断DI(「不足」の割合から「過剰」の割合を引いた数値)は正社員で38ポイントとなり、昨年11月の前期から1ポイント上昇した。業種別では、建設が58ポイントで最も高く、運輸・郵便が55ポイント、医療・福祉が52ポイントとなり、慢性的な人手不足が続いている。
パートタイムは前期より1ポイント低い27ポイント。生活関連サービス・娯楽の55ポイント、宿泊・飲食サービスの50ポイントが際立っているが、2月以降に本格化している新型コロナウイルスの影響が最も早く出るとみられる業界だけに、次回の結果が注目される。
調査は四半期ごとに実施し、今回は30人以上の正社員がいる5835事業所を対象に実施、2694事業所から有効回答を得た(回答率46.2%)。