文部科学、厚生労働両省が18日発表した2019年度大学等卒業予定者の就職内定状況によると、2月1日時点で大卒は92.3%(前年同期比0.4ポイント上昇)となり、調査開始以来の過去最高となった。短大は89.3%(同1.7ポイント低下)、高専は100.0%(同1.2ポイント上昇)、専修学校は86.9%(同0.2ポイント低下)で、高専は全員内定が決まった。
大卒の場合、国公立、私立別では国公立が93.5%(同2.0ポイント上昇)、私立が91.9%(同0.2ポイント低下)。男女別では男子が91.0%(同0.4ポイント低下)、女子は93.8%(同1.2ポイント上昇)。文理別では文系が92.2%(同0.5ポイント上昇)、理系が93.0%(同0.1ポイント低下)となった。
地域別では関東が94.0%(同0.3ポイント上昇)、近畿が93.7%(同0.4ポイント上昇)、北海道・東北が92.6%(同4.1ポイント上昇)、中国・四国が87.1%(同0.8ポイント上昇)だったが、中部は91.4%(同1.5ポイント低下)、九州も87.8%(同1.1ポイント低下)。卒業予定者全体に占める内定率は72.7%だった。
過去最高の内定率は企業の採用意欲が旺盛なことを示しているものの、2月以降に本格化している新型コロナウイルス感染症による業績の急激な悪化に見舞われている企業もあり、厚労省などは企業に対して内定取り消しなどをしないよう要請している。